行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

「みなさん、これが最後です。さようなら、さようなら」を最後に。

八月二十日(曇/雨)

 

七十四年前、日本は先の大戦において連合軍に敗戦をした。八月十五日に昭和天皇玉音放送があり、日本は完全に負けた。六日に、広島に原爆が投下され、三日後には長崎にも原爆が投下された。三月には大空襲。そして八月十五日の玉音放送があり、日本軍は武器を置き、無条件降伏した。旧ソ連は、日本の敗戦濃厚とみるや米、英の連合軍に加わり、参戦をしてきた。無条件降伏をした十五日の五日後の二十日、旧ソ連は昭和十六年に日本と交わした日ソ中立条約を一方的に破棄し、真岡町に攻めて来た。真岡郵便電信局の電話交換手だった九人の女性は、住民に避難を呼びかけ、最後まで任務を随行した。

 

「みなさん、これが最後です。さようなら、さようなら」という言葉を最後に、ソ連軍からの辱めをうけるくらいならと手に持っていた青酸カリを飲み、自決をした。これは『樺太1945年夏 氷雪の門』というタイトルで映画になっておりますが、ソ連からクレームが来て、東宝側は、、「ソ連との友好関係を損ねる恐れがある」として上映を中止にしたという。ソ連としては事実が知れるとマズいということだ。考えてみるとソ連(現ロシア)との友好などない。中立条約を一方的に破棄し、日本を攻め、領土を占領し日本人への殺戮を繰り返したのだから。この映画は、子供達に是非、見せてほしい映画です。

 

前年の八月二十二日には、沖縄からの疎開学童を含めた千八百人近くを乗せた対馬丸が、長崎に向かう途中、米国の潜水艦ボーフィン号によって撃沈させられた。生き残ったのは二百八十名ほどでそのうち子共が六十人ほどだったという。日本だけが先の大戦で悪者になっていますが、日本だけが悪いことをしたという連中は、この米ソ(現露)の悪逆非道な行為を許せるのか。