行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

二年ぶりの鮭と王様マツカワを釣る。

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九月二十一日(晴)

 

 

四時半に開始。空は赤みがさしてきた。そして実釣。投げて一時間もしないうちにに後輩にアタリが来た。初めての割には上手く引き寄せる。私がサポートに入り、糸を引っ張る。いいサイズのますだ。後輩は汗びっしょりとなっていた。またすぐに後輩にアタリが来る。次はいいサイズの雄である。この後輩、竿は二本。私は五本の竿を出す出していた。また後輩にアタリが来た。雄の鮭だ。私は隣で段々と焦りが出てきた。鮭釣りの引退も頭をよぎった。すると後輩が、俺の餌を使ってくださいと言う。私は海老カツオで後輩は、ニンニクカツオを使っていた。意地になり、一度は断ったが横で釣られりゃ物は試しに後輩の餌をつけてみた。

 

 

 

すると私に待望のアタリが来た。リールを巻くと何か重い。やっと二年ぶりに鮭が来たのかなと思い、上げてみるとこれがなんと幻の魚とまで言われている大きいマツカワだった。これはこれで嬉しかった。他所を見ていた私に後輩が当たってますよと言い出した。糸ふけを取り、様子を見るとガツンと来た。待ちに待った鮭のアタリだった。天に外れるなよと何度も願った。巻いている途中でデカイと確信した。駆け上がりまで巻き、姿を見て現した。後輩が、波打ち際まで走り、糸を引っ張る。二年ぶりの鮭との対面だった。それも大きい雌の鮭。早速記念撮影。また後輩にアタリが来た。それもチョイ投げの一箇所。もしかすると深みがあり溜まりやすいのか。後輩の横も一本だけでアタリがない。しかしその横が何本も上げている。鮭がどんな道を辿り、泳いでいるのか不思議である。私と後輩の横が釣れなくて後輩と横の横が釣れるのだからまったく不思議である。

 

 

 

そうこうしていると私にアタリが来た。竿先の揺れ具合が何か変だ。鮭のようで鮭のアタリではない。少し糸を張る。竿先がぐいぐいと煽られる。合わせてリールを巻いてみる。何かとてつもなく重く、引っ張られる。やっと波打ち際に手繰り寄せる。後輩が騒いでる。初めはエイでも釣れたのかなと思った。後輩が足元まで引っ張って来た。姿を見て驚いた。座布団級のマツカワである。三十数年前に、噂では聞いていた。友人達とまだ釣りをしていた頃、そんなの釣ってみたいなと話していたことがあった。まさかこんな形で対面できるとは。二年ぶりの鮭より感動をした。これを料亭にでも持っていけば高値だろう。滅多に庶民の口には入らない高級魚なのだ。どうやらこの一箇所しか空いていなくて入って正解だった。釣りなんて腕は多少あるだろうが、ほとんどが運とタイミングであると思う。今日、この場所に入っていなければこの魚たちと出会うことはなかった。餌も尽き、十一時に納竿。 二時前に帰宅してシャワーを浴び、デサントレディース東海クラシック二日目、「エージェント・オブ・シールド6」を見てヘロヘロになりながらダッフィーの散歩をする。