行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

広島の原爆投下から七十五年。

八月六日(曇)

 

今日は、アメリカが広島に原爆を投下してから七十五年になる。被ばくされた方々に、謹んで哀悼の誠を捧げます。

 

広島平和公園に「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」という句碑がある。これでは日本が過ちをおかしたということになる。この句碑は、アメリカ大使館前に建てるべきだった。

 

三月には、東京大空襲、広島の三日後は長崎に原爆を投下した。そして本土決戦にソ連が一方的に条約を破棄し、日本に侵攻。多くの日本人が、連合国の犠牲となった。

 

テレビでは、原爆の開発に関わったとされるハロルド・アグニュー氏と被爆者が対話をし、ハロルド氏は謝罪はしないと言っていた。寝言のように「リメンバーパールハーバー」と。話にならんし馬鹿々々しい。

 

現在、核廃絶どころかその動きはまったくない。前アメリカ大統領オバマ氏は、平成二十一年にチェコプラハで「核兵器を使ったことのある唯一の核保有国として、行動する道義的責任がある」「核兵器のない世界の平和と安全保障を追求するという米国の約束を明確に宣言する」と演説で訴え、ノーベル平和賞を受賞した。

 

言わせてもらえばノーベル平和賞欲しさのただの演説だった。核のない世界などただの理想である。ないのが一番だが、それでは一二の三で、一体だれが手放すのか。最初に手放した方が敗けである。こんな調子では核はなくならないだろう。日本は、確かに保有こそしていないが、アメリカの核に守られている以上は核を失くそうと言っても真実味がない。

 

ただ一つ言えることは、世界で初めて核の犠牲になった国ということだ。私は、平和主義者だと思っている。だから戦争には反対だし、核廃絶派である。しかし世界ではそうではない。米中もきな臭いし、インドと中国も国境付近で軍事衝突をした。この三か国はすべて核保有国だ。隣の北朝鮮も核を保有している。核廃絶など夢のまた夢。

 

夜は映画「エージェント:ライオン」と釣り百景を見る。