十一月二十五日(晴)
中国の王毅国務委員兼外相が訪日し、菅総理と会談をした。その際に、来年予定のオリンピックの成功に向けて中国に協力をお願いしたようだ。まあついでの話だろうが、尖閣諸島への繰り返し行われている領海侵犯についても対処を要求したということだが、一にも二にも、まずは尖閣の問題ではないか。主権を侵している国にお願い事はないだろう。ニュアンスで言えば、「一刻も早くわが国の海域から撤退しろ」くらいの雰囲気で言わないと。もっと言わせてもらえば、香港、ウイグル、チベット、台湾の問題にも踏み込んでもらいたかった。
日中関係の安定化に向けて「共に責任を果たしていきたい」と意欲を表明。とネットのニュースにあったが、日中間ではなくアジアの平和と安定ではないか。これれくらいの強いリーダーシップを菅総理にとってもらいたかった。今回来日のメインは恐らく、日中間のビジネス関係者の往来、そして習近平国家主席の国賓来日に向けての話し合いだと思う。ビジネスに関しては、この状況下で中国との往来を今月の三十日に再開するというのだから我々庶民からすると呆れてしまう。このままでは日本は中共の覇権主義の片棒を担ぐことになる。勘弁してください。
王毅国務委員兼外相は、茂木外相とも会談を行い、尖閣諸島への領海侵犯について日本の立場から自制を求めたようだ。しかし王毅は、一歩も引かなかった。この問題に進展がない限り習近平国家主席の国賓来日は実現しないと、外務省では言っているようだが至極当然である。二階の狸ジジイがヘソを曲げてどう動くのかな。