行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

絶不釣。

十二月十二日(晴)

午前中に日高へ出撃。今日は何がなんでもフイハップ海岸と決めた。釣り人も数名。二時、三時、四時になってもピクリとも竿先が揺れない。周りも同じである。そのうち暗くなり周りの釣り人が帰ってゆく。そして釣り人は私一人となる。 一人、また一人ゆく海の静けさ。

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何か寂しくなり化け物が出そうで怖くなってきた。痺れを切らし、急いで撤収し、退散。明るいところで投げようと、結局相性の悪い十数キロ先の門別漁港に移動。ここは明るいし、常に釣り人がいる。場所を確保し、実釣。

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相性の悪いものはいつ来ても何をやっても相性が悪い。周りの誰も釣れていない様子。ただ小さなアタリが三度だけ。それでもウキウキするが餌を突いただけだ。我慢できず十時に納竿。やれやれ暫く魚の姿を見ていない。