行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

釣り納め。

十二月三十日(雪)

よく眠れずに朝を迎える。朝食をとり、シャワーを浴びる。支度をして、釣り納めに日高へ向かう。札幌は大雪だったのに日高は日がさしており良い天気だった。高速を走っていると契約者から事故の連絡が入る。どうすることもできないので高速を降りてから契約者、事故相手、取引先に連絡をして事故処理を済ませる。

一時前に海岸に到着。釣り人は一人だけ。釣り座を確保し、準備をして投げる.風も波もなく今日の太平洋は穏やか。雰囲気だけは良い。今日こそは釣れそうな予感だけはする。予感だけ。三時間が過ぎ、四時間が過ぎ、そのうち釣り人は撤収して帰る.とうとう私一人になる。五時間が過ぎ、辺りも暗くなる。何かお化けが出そうな感じがしてきた。六時になり我慢のげんかい。速攻撤収して猛ダッシュで帰る。 f:id:kn3826:20201230205645j:plain 今年は、一月のコマイ釣りから始まりボウズをくらい、釣り納めは十一月から始めたカジカもボウズ。良かったのは春の鰈だけと九月の鮭一本.思えば七、八年前に辞めていた釣りをやり出した。その頃は、ただ投げて竿を眺めてそのゆったりとした時間を楽しんでいた。そして無欲だった。一年が過ぎ、二年が過ぎ、その無欲がだんだんと欲になって行く。不思議なもので、何も考えずに投げていた時の方が釣れていたような気がする。しかしもうその頃の無欲にはなれない。何とか釣り納めは外道でよも良いから釣りたかった。ということで今年はボウズに始まりボウズで終わった、