行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

この国が壊れていくようだ。

三月二十三日(晴)

 

先日、オリンピック関係者がタレントの渡辺直美に対し、ブタと言ったことでマスコミが一斉に報じ、言った本人が辞任をした。まあ口が滑ったのかどうかはわからない。森さんも意図しないことを口が滑り辞任となった。人間誰だってうっかりと口が滑るものだ。これを一斉にマスコミは正義を振りかざして叩き、悦にしたっている。問題なのは誰かが何かを言えば一斉にとことんまで叩くというこの世の中である。そのうち馬鹿も阿呆も叩かれるだろう。これでは誰も何も言えなくなってくる。マスコミは煽って失言を待ち構えている。嫌な世の中になったものだ。

 

ホテル業界では、新人に厳しく教えるとパワハラになるらしい。また業務を教えると専門学校で習っていないと平気で言うそうだ。これでは上司も何も教えられなくなる。学校では廊下と教室の壁を取っ払ったりしているところもある。時代と言えばそれまでだが、何から何まで外国かぶれになる必要もないだろう。日本には日本の文化や習慣がある。夫婦別姓も古き良き日本の家族というものの崩壊を招きかねない。好きな時にどちらの名字を自由に言うなんておかしな話だ。最近の風潮をみているとこの国が壊れていくような思いになる。都合の良い自由、権利、人権、平等などあり得ない。私は古い人間である。それゆえ生きづらくなってきた。

 

夜は映画「プロジェクト・パワー」、WOWOWドラマ「リンカーン 殺人鬼ボーン・コレクターを追え  七〜十話」を見て十一時過ぎに寝る。