行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

空が青くて一人釣り糸を垂らす。

四月六日(晴)

 

事務所に行き、あまりの天気の良さに昼から身体が自然と小樽に向かっていた。のんびり竿を出そうと思い、時間にも余裕があったので国道を通ってみた。信号はあるものの車も少なくすいすい走った。それでも銭函でギブアップし、高速に乗る。高島の漁港に到着。結構釣り人がいる。この連中は平日なのになにをやっているんだと思ったが、私もきっとそういわれているに違いない。良い場所がなく仕方なく手前の釣り座にした。ここは後ろに大きな漁船があり、投げづらく距離を出せない。まあいいやと思い、ちょい投げをした。その途端大きなアタリが来た。遠投していないので巻くのが楽だ。上がってきたのは良いサイズの真カレイ。すぐにもう一本の竿にもアタリが来た。またまた良サイズの真カレイ。

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人気のないカワガレイ。ほとんどの釣り人はリリース

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今日の釣果です。

 

となりのおじいちゃんも良く釣っている。なんだ、奥に行かなくとも釣れるな。少ししていつもの老夫婦が登場し、私の隣に釣り座を構えた。しばらくして、竿先がちょんちょんしている。合わせてリールを巻くとかなりの重さ。いや凄い重量感。頼むから糸よ切れないでくれ、と願いながらあと少しで力糸までたどり着くと思っていた矢先、道糸からプチンと切れた。一体どれくらいの魚だったのだろう。なんの魚かもわからない。鰈だとするととんでもない大きさだと思う。タコならすぐにわかるが途中グイグイ引いていた。私は心で泣いていた。

 

その後もコンスタントに釣れ、奥が空いたので老夫婦と一緒に移動する。おばちゃんは釣れなくて今日も怒っていた。風が出てきたので四時半に納竿する。横の地元のおじちゃんは、これから風が止み、太陽が山に沈むまで釣れるよと言っていたがダッフィーの散歩もあるので帰ることにした。六時前に家に戻り、ダッフィーの散歩をしてから夕食。シャワーを浴び、映画「バッド・スパイ 」、「没後五十年 今夜はトコトン三島由紀夫」、「町中華で飲ろうぜ」を見て十一時過ぎにバタンキュー。