行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

既に鮭の魔の手が伸びていた。

八月二十日(晴)

午後から同級生と天舞龍神のスタッフが来訪。同級生とスタッフは高校時代の先輩後輩の関係にあたる。共通の話題もありすっかり話し込んでしまった。時計を見ると七時。慌てて解散。急いで帰宅し、ダッフィーの散歩をして軽く夕食を取り、支度をして義理の弟と白老に向かう。まだ鮭シーズンには早いこともあり浜はガラガラ。砂浜を数キロ走り、難関の砂山へ突入。したけれど失敗し、埋まってしまった。かれこれ毎年埋まっている。念のために弟がヘルパーを持ってきた。さっそく使うとは。

もうヘルパーは論外の埋まりようで腹もつっかえどうにもこうにもならない状態にまでなる。諦めて去年に続き保険会社のロードサービスを頼んだ.スタックはロードサービスが使えないということで保険会社にJAFを頼む。三十分ほどでJAFが到着。担当者がさっきもそこにある赤い車を引っ張ったばかりですという。それも私の車の色違い。魚シーズンになると毎日のようにここに来ますよとも言っていた。脱出成功し、安全なところに駐車をし、荷物を担いで釣り座まで向かう。

そうこうしているうちに私の横に止まっていた車がいきなり砂山に突撃した。弟とあれは絶対埋まるという話をしている最中にやはり埋まった。私も一度釣り人に助けられたのでここは助けに行くかと弟とその車の救出に向かう。なんとか数時間かけて救出に成功した。そして埋まった車三台が面白いことに横一列に並んだ。ポイントの砂山の奥には我々の横に助けてやった若者が釣り座を構えていた。そしていよいよ実釣となるが・・・・。