行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

場所を選べないのが鮭釣り。

九月十日(晴)

 

夜、義弟と白老へ。十時に札幌を出発し、2時間で白老に到着。先週のように余裕で考えていたが、到着すると隙間もなく場所を取られていた。車の数より竿が何十倍もある。一体一人何本出すのかと呆れてしまう。しかしこれが鮭釣りの当たり前。鮭釣りだけは人間を変えてしまう。毎年のように傷害事件も起こるし普段釣りはしないが鮭釣りだけはするというやつが多い。人としてのマナーもルールもお構いなしだし悪質行為も後をたたない。流木を何十本も砂浜にさして縄を張り、そこに入ろうものなら大喧嘩となる。場所だけ取って釣りはしないので知らずに入った釣り人の釣具を覗きに来て海に投げると言う話も聞く。

 

砂浜に杭を立て、場所を取る行為は違法行為となっているがこういう連中はそんな事はお構い無しだ。中には小屋を建てたりテントを張り、数ケ月そこで暮らしているアホもいる。私も一度人がいないのでその場所に入ると何処からともなくと来ていつまでやるんだと聞いてきた老人がいた。揉めるのも面倒なので夕方帰るから心配するなと言ってやった。こういう嫌がらせを嫌って鮭釣りだけはやらないという釣り人もいる。どこも場所取りでいっぱいなので帰ろうとしたら丁度二人入れる場所が有ったので今夜はそこに釣り座を構えることにした。 場所は確保できたので竿立てを浜に立てたが、ゴミが多いので少し横になってずらした。すると立てたはずなの竿立てが一本ない。翌朝何故か気がつく。初めは家に一本だけ入れ忘れたのかなと思った。場所は確保できたのでとりあえず寝ることにした。