行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

よく釣る弟だ。

十一月二十八日(晴)

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フイハップ海岸の夜明け。

昨夜はシノダイで二時間ほど釣っていたが風が強くなり、ふけた糸が手前のテトラに引っ掛かり、釣りにならないのでフイハップに移動した。夜通し釣っていたがまったくアタリなし。カジカ釣りは眠たさ、寒さ、臭さ、汚さの四拍子が揃っている過酷な釣りである。釣り好きでなければできない。この景色でもわかるように雪が降り、零下にもなることがある。昔はこのポイントで大物二匹と数匹の入れ食いになったこPとがあった。なかなか入れない場所でもあった。なかにはここでテントを張る釣り人さえいた。今から三十数年前の話。ところが今はその面影なない。砂場なので地震や様々な状況が重なり地盤沈下してまったく釣れない場所になってしまった。このテトラも昔は高くて竿が立っている場所でしか釣る場所がなかった。あとは奥の砂浜やキャンプ場があった場所だけであった。それはいいとして、夜通し釣っていたが朝八時を回ってもアタリなし。朝になりあちこちに釣り人が増えたが誰一人釣れていない。

 

見切りをつけ、またシノダイ岬に戻る。昨夜は二組の釣り人だけだったが朝目掛けての釣り人で賑わっていた。取りあえず場所を確保し、投げる。私は眠くて眠くて起きていられなかった。弟は寝ずに頑張っていた。外が騒がしいので目が覚め、見ると弟が型の良いカジカを釣っていた。みんな釣れない中、弟だけがひょこんと来て釣ったものだから周りが寄ってきた。聞くとその前にも小さなカジカを釣ったようだ。こりゃいかんと起き上がり釣りに集中したが私にはカジカは掛からず。結局弟の一匹で終わる。昼に納竿。

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シノダイ岬

三時前に帰宅し、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ最終日を見て夕食。シャワーを浴びてからニコラス・ケイジ主演映画「ノウイング」、「THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~」、「シンクロニック」を見ていたが十一時前にギブアップ。