行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

一年ぶりの余市へ。

四月三日(晴)

 

十時に我が家を出発し、義弟と余市漁港へ向かう。札幌はそう風を感じなかったが余市に到着すると強風だった。折角来たし、投げてみようとにニ十分近く歩き先端へ向かう。ちょうど朝勝負していた釣り人が帰り支度していたので釣果を聞き、義弟は先端に釣り座を構え、私は外側の横に入る。先端からは北向きの真向風で義弟は四苦八苦していた。私も横ではあるが強風で竿先がビュンビュンしていてアタリはまったくわからない。

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二時過ぎくらいまではは手のひらサイズの鰈ばかり。それもアタリは取れないのでリールを巻いて様子をみるしかない。大体が鰈がついている。午後三時過ぎくらいから良いサイズの鰈が掛かる。さすがに型も良いのでアタリはわかる。マガレイ独特の竿先を引っ張り込むアタリがマガレイのアタリの特徴である。強いて言えば海中で糸をグイグイ引っ張る感じだ。クロガシラ、スナガレイはまたちょっと違うアタリです。そしてマガレイは巻いている途中でぐググっと潜ろうとして抵抗する。この引きがまた堪らない。

 

この余市は三十数年前に私が初めて友人たちに連れられて投げ釣りをした場所である。当時と現在ではまったく雰囲気は違う。昔は入るスペースがまったくないほどの人気の釣り場だった。前の日の夜に行き、まずは場所取りをしなければならなかった。朝方が勝負なので場所が取れれば夜通し釣りをする。眠ければ車に戻り仮眠をとる。夜明けとおともに我々も周りも一斉に開始。当時は場所により釣果も全く違った。しかし良い場所は必ず誰かが入る。今ではそんな人気だった釣り場も基部付近は楽で入っているが、先端付近は釣り人はいないに等しい。場所は取り放題だ。

 

昔あれだけいた釣り人は一体どこへいったのだろうか。釣り人に聞くと、昔はよく行ったが今は先端まで歩くのが嫌らしい。昔は防波堤の近くまで車は入れたがいつからかゲートをされた。そりゃそうだろう、あれだけの車が入れば現場の車の邪魔になる。それで恐らく揉めたのかもしれない。釣り人は入れなくした。そのゲートをされた場所から先端までの距離が長い。だから荷物は最小限にして歩く。今は釣り人もいなくなった関係なのだろうか、昔は小さな鰈ばかりだったが今の余市の鰈は大きい。

 

しかし今日は風が強かった。帽子も出袋も風でどこかに吹っ飛んだ。義弟が走って回収しようとしてくれたが一瞬で消えた。六時になり、薄暗くなってきたので納竿した。七時過ぎに札幌に戻り、義弟にラーメンをご馳走になり帰宅。

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