行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

昨日の釣りは今日の釣り。

七月十日(晴)

 

釣りなら今日行くべきだったか。七時前に起床し、朝食。顔を洗い積んだままの釣具を降ろしてからWOWOWドラマ「始皇帝 天下統一/最後の決断/呂不韋の死」、「FBI3:特別捜査班」、「FBI:Most Wanted2~指名手配特捜班~」、始皇帝と乱世の名臣たち〜春秋戦国 天下統一の道、北海道で開催されているニッポンハムレディスクラシック最終日を見てから夕方妹の旦那と小樽は祝津に行くことになった。まあ昨日が散々だったので気晴らしのつもりで行く。

 

 

七時頃に到着。まだ明るい。弟はブラーでガヤ(エゾメバル)と遊んでいる。明るいうちは魚が顔を出さないので勝負は日が落ちてから。やっと暗くなり弟にハチガラ、私にソイが釣れる。弟に先週釣った場所でやらせていたが釣れなくて場所を移動した。私がその場所に入る。二投目で化け物が掛かる。こりゃとんでもない化け物だった。リールを巻いていても引っ張られて糸が出ていく。なんとか足元まで引き寄せたが姿が全く見えない。見えないどころかぐんぐんと下に潜ろうとする。そのうちリールが巻けなくなり根掛りかと思ったが手には強い引きを感じていた。しばらく格闘し、無理やりリールを巻くと少しずつ上がってきて姿が見えてきた。弟がヒラメだーと叫びだす。その声につられ見ると、どでかいヒラメだ。

嬉しさのあまりソイ寝?いやヒラメ寝か。

引っこ抜くのは無理と判断し、弟がタモを取りに走る。暴れるのでなかなかタモには入らなかったがやっとタモでヒラメを掬うことができた。しばし二人で放心状態になる。私もヒラメとの格闘で疲れてしまった。しかしこんなところで人生初のヒラメを釣るとは思わなかった。それもソイだけを狙い、ヒラメのヒの字も考えていなかった。不思議なもので弟が何度投げても釣れなかったのに私が入ったとたんに釣れるとは。まさしく一魚一会だ。この時間、この場所にいなければ出会えない魚だった。二人で興奮したまま釣りにならずこの一匹で今日は帰ろうとなり八時過ぎに納竿した。