行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

猛吹雪ジュンの中釣りを敢行する。

一月九日(晴)

 

八時前に起床し、朝食。シャワーを浴び、映画「シン・オブ・アメリカ」を見てから三時過ぎ、先日の餌が余っていたので妹の旦那と石狩湾新港樽川埠頭に釣りに行く。駐車場に到着すると釣り人は二名のみ。穏やかなのに珍しいとは思っていたが後ほど洗礼を受ける。明るいうちはアタリはなし。五時過ぎ暗くなりだしアタリもでてきた。釣り人の出入りもボチボチ。時折強風、雪、雨。車の中で竿先を見ていられるので苦にはならない。しかしそれが大間違いだった。

アタリも頻繁にでてきたが雲行きが怪しくなる。突如猛吹雪ジュンの襲撃に遭う。それでもアタリもあるし我々だけが釣れている。後で横に入ってきた若いカップルにはまったくアタリすらない。たまに彼女が車から降りてきて竿を見ていた。私の釣り方を見ていたのだろうか。反応がないときにはちょこちょこリールを巻いて誘いを入れる。そうすることにより魚の食い気を誘いすぐにアタリが来る。鰈釣りなどもこの釣法をつかう。餌が目の前に現れ動いているので追いかけてくるのだ。それにしても外は大荒れになってきた。横の釣り人もギブアップ宣言をした。それでも入れ替わり立ちかわりに釣り人がやってくる。すでに釣りができるレベルではないほどの大荒れである。レベルでいうと五段階の五だ。八時に我々も危険を感じ退却せざるをえなくなった。

 

帰宅し、片づけてから晩飯を食いソウルの女王アレサ・フランクリンの伝記映画「リスペクト」を見る。

アレサ・フランクリンの伝記映画「リスペクト」

ダイナ・ワシントン、エラフィッツ・ジェラルド、スモーキー・ロビンソン、デュー・エリントン、キング牧師などの名前もでてくる。ブルースの女王はベッシー・スミス。ジャズの女王はビリー・ホリデイと言われている。そしてソウルの女王はアレサ・フランクリン。日本ではブルースの女王といえば淡谷のり子ですけどね。ビリー・ホリデイの伝記映画と言えばダイアナ・ロスが主演の「奇妙な果実」だ。ビリー・ホリデイはサックス奏者のレスター・ヤングと浮名を流していたのはジャズ通なら誰でも知っている。そのレスター・ヤングに憧れていたのがガレスピーとBOPを作ったチャーリー・パーカーである。そしてそのパーカーに憧れていたのがジャズの帝王マイルス・デイビスだ。

ビリー・ホリデイの伝記映画ダイアナ・ロス主演「奇妙な果実」

この映画は好きなのだけれどDVD化がされない。三十数年前だろうかテレビで一度だけ放映していた。録画はしたけれどそのビデをもどこにあるのやら。何か理由があるのだろう。辛うじてビデオで売っているくらいだ。と調べてみるとこんな映画があった。

「ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ

2021年の作品らしい。まったく知らなかった。

あらすじです。

「プレシャス」「大統領の執事の涙」のリー・ダニエルズ監督が、1959年に44歳の若さで死去したアメリカジャズ界の伝説的歌手ビリー・ホリデイを描いた伝記ドラマ。人種差別を告発する楽曲「奇妙な果実」を歌い続けたことで、FBIのターゲットとして追われていたエピソードに焦点を当て、彼女の短くも波乱に満ちた生涯を描き出す。1940年代、人種差別の撤廃を求める人々が国に立ち向かった公民権運動の黎明期。合衆国政府から反乱の芽を潰すよう命じられていたFBIは、絶大な人気を誇る黒人ジャズシンガー、ビリー・ホリデイの大ヒット曲「奇妙な果実」が人々を扇動すると危険視し、彼女にターゲットを絞る。おとり捜査官としてビリーのもとに送り込まれた黒人の捜査官ジミー・フレッチャーは、肌の色や身分の違いも越えて人々を魅了し、逆境に立つほど輝くビリーのステージパフォーマンスにひかれ、次第に彼女に心酔していく。しかし、その先には、FBIの仕かけた罠や陰謀が待ち受けていた