行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

悲しい鮭。

十月十二日(晴)

 

明け方四時にむくむくと起き、準備をし、投げる。まだ辺りは暗い。暗いうちに投げるとどこに仕掛けが飛んでいるのかわからない。そこは感で投げるしかない。明るくなり、周りがバタバタと釣れだす。周りは私を含めて五名。私の右、左も釣れる。その横も釣れる。そして私だけ釣れない。鮭は釣られる人間を選ぶのだろうか。きっとこいつにだけは死んでも釣られたくないという意地でもあるのだろうかと思うくらい私にだけ掛からない。

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もう釣れないし竿を持たず、カメラだけ持って行こうかと思っている。本人は釣れないのでいまだに私の姿がなく義弟だけが映っている。

 

あまりの釣れなさに次第に焦りと嫌気がさし、時間だけが過ぎてゆく。周りを見ると二本から四本の鮭をあげている。そうこうしていると客から電話が入る。私も昨日明日行きますと約束をしたので午後から行く旨を伝えて、九時半に竿をたたみ、札幌に戻ることにした。その間ほとんど寝ていない。昼に到着し、すぎにシャワーを浴び、背広に着替えて契約に行く。結局、四時まで仕事をしていた。我ながらタフだなと感心する。

 

帰宅し、ダッフィーを連れて散歩をして朝から何も食べていないので味の時計に行き、ラーメンを食べる。家に戻りシャワーを浴び、WOWOWドラマ「「TOP DOG ― 勝者の階段 ―」を見ていると眠たさに負け、十時過ぎにバタンキュー。