行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

四十二年変わらずの親友。

一月十四日(雪)

午前中に、四十二年前に亡くなった高校時代の親友の墓参りに行く。過ぎてしまえば四十二年はあっという間だった。亡くなったのは一月十一日。悪天候で命日には行けず今日の墓参りとなる。途中コンビニに寄り、酒、タバコ、つまみを買う。しかし高校生で酒、タバコ、つまみか。死ぬ少し前、休みになったら酒でも飲もうなと約束を交わした。その数日後に親友は死んだ。酒でも飲もうなという約束が果たせずその悔いから酒をお供えしているのかも知れない。

仏壇に酒、タバコ、つまみをお供えし、線香をあげて命日に来れなかった侘びをする。私は来年で還暦となる。遺影の親友は十七歳のまま。友と仲間を大切にするようになったのはこの親友との出会いだった。クラスが一緒でほとんど話もしなかったのに何かのきっかけで仲が良くなったのだ。昨年に私は体調を壊した。そして四十年ぶりに親友が夢に現れると。最後に夢に出てきたのは一周忌だった。それ以来、夢に出てこなかったのに何故出てきたのか不思議だった。体調不良もあり、もしかしてもうこっちに来いよと言っているのかなとも思った。体調不良を聞いて高校の同級生が事務所に来た。夢の話をすると迎えにきているのではなく身体の異変を知らせたのではないかという。同級生に病院に行くよう諭され、それで意を決して病院に行くことにした。

遺影の親友と少し話をして「また盆に来るからな」と告げた帰る。午後は事務所で籠城。相変わらずの暴風雪。すすきのにある百年以上も立ち続けていた木が雪の重さで倒れたようだ。百年以上も何があってもびくともしなかったのに今年の雪で倒れたのだからなんという冬だ。まあ冬が厳しければ厳しいほど春が待ち遠しい。

夜はWOWOWエキサイトマッチ30周年SP~レジェンド名勝負選 「黄金の中量級」特集WBC世界S・ミドル級タイトルマッチ / シュガー・レイ・レナード vs ロベルト・デュラン戦、WOWOWドラマ「始皇帝 天下統一/奇才 李斯」、スーペルコパ準決勝アトレティコ・マドリードアスレティック・ビルバオ戦を見る。スーペルコパ決勝はアトレティコか敗れ、レアル・マドリードアスレティック・ビルバオとなる。そういえばマンチェスターUクリスティアーノ・ロナウドバルセロナへの移籍が囁かれている。ルイス・フィーゴの逆バージョンでレアルファンから大ブーイングの嵐になりそうだ。バルサの低迷を打ち破るのはこういったスーパースターの出現なのかも。あとは金の問題かな。同じ金を出すのならメッシを呼び戻した方が良いけどね。とファンは簡単にそう思う。