行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

喧騒と静寂。

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七月二十日日(曇)

 

七時に起床し、朝食。シャワーを浴び、支度をして約一年振りに街に行く。静寂な夜の人気のない海ばかりではボケてしまうので喧騒の中に身をおきたくなった。理由もなければ欲しいものがあるわけでもない。ただ人混みに身をおきたかった。結果、人混みに疲れた。それでも買い物客を見ているだけで何か楽しめた。しかし、おじさんの入るような店はない。ショップの前を通り過ぎても店内に入って行く勇気がない。二時間以上彷徨っただろうか疲れたので帰る。 帰宅して全英オープン二日目の続き、「ザ・シークレットマン」、サマンサタバサゴルフレディス二日目を見る。

 

夜は、弟を誘い、余市へ。古平は連敗続きなので気分を変え、急遽、余市に向かった。昔は、防波堤ギリギリまで車を入れられたが、釣り人のマナーが悪く、ゲートで閉じられた。よって歩く距離が長くなった。そのせいか、この防波堤で釣りをする人が減った。というよりほとんどいなくなった。三十数年前は、場所取りのため、前日入りをし、場所を確保してから朝まで車の中で寝ていたものだった。鰈もだが、ホッケはずた袋いっぱいに釣れた。それが今では場所は入り放題。春の鰈釣りも人がいないのだ。まあ、あの重たい荷物を持ってこの長い距離を歩くとなると億劫にもなるだろう。

 

釣りですが、そこそこ遊べた。型は古平から比べるとかなり小さいが釣れないよりはいい。良いサイズのソイを釣り、テトラを渡って防波堤に行こうとしたら、針から外れ、ソイはテトラの彼方へと消えてしまった。防波堤に座り、夜空を見上げながら煙草を吸い、気を取り直す。また強い引きのソイが掛かった。がしかし、途中でスポンと抜けた。静寂な漆黒の闇の中に「あーーーーっ」という声が響いた。その後も、ソイ、ガヤを数匹釣る。時計を見ると一時近かった。