行雲流水の如く

 梶浦直樹の日々雑感

もしかして・・・それはない・・・。

十一月十五日(曇)

 

八時に起床し、朝食。釣りに買っておいたパンを食う。シャワーを浴び、釣り道具の片付けと、昨日まで仕掛けを切ってしまったので釣具に行き、仕掛けを買って数個作り直す。昼から録画しておいたマスターズゴルフを見る。

 

夕方、弟が行きませんかというのでそれならばと急遽日高へ。六時前に清畠海岸に到着。釣り人は我々だけ。干潮で厳しい釣りとなる。岩がむき出し、思うように仕掛けが飛ばず、届かない。目の前はテトラがびっしりで降りることも出来ない。我慢してやっていた。

 

暗くなり、釣りをしていると、どこからともなく男女三人が歩いてきた。ここは歩いてこれる場所ではない。ましてや釣り人や工事関係以外の人は来ないはずだ。それが暗がりからいきなり三人が現れる。まず弟に一人が話しかけていた。そして私のところに来て、話しかけてきた。不思議だなあとは思っていた。私は、釣りですかと尋ねると一人が星の写真を撮りに来たのですが曇ってしまいましたと返事が返ってきた。あとの二人の顔ははっきり見えなかった。一人は服装からして女性だと思う。まあお化けがこんな会話のやりとりはしないか。

 

会話が終わり、三人で奥の川の方に向かって歩いて行った。しかしその方向には車はない。一体、どこからきて何処へ行ったのだろう。そのまま三人は帰って来なかった。星を撮りに来たって、こんなところではなくもっと他に場所はある。消えた三人はなんだったのか。足はあった。多分、私一人だったら竿も片づけずにすぐに退散していた。これからここへ一人で来るのが怖くなった。しかしなあ、奥は川しかないのに。